ブルーレイディスク製造装置メーカーSingulus(カール・アム・マイン)の株主総会が3日あり、新株と転換社債の発行を求めた経営陣の提案が否決された。同社は上場から13年が経った現在まで一度も配当を出しておらず、株主は増資による事業拡大の前にまずは業績改善することを要求している。
\Singulusは光記録媒体の製造装置メーカー。経営陣は業績拡大が見込めるブルーレイディスク製造装置と太陽電池製造装置の2分野に事業を集中させる方針を打ち出しており、今回の株主総会では太陽電池分野の買収に向けた新株・転換社債発行の承認を求めたが、賛成したのは約62%で決議成立に必要な75%超を下回った。
\同社の業績は2008年から特に悪化しており、09年の営業赤字(EBITベース)は4,620万ユーロ、最終赤字は8,880万ユーロに達した。経営陣はEBITで今年が収支トントン、2011年以降は恒常的に黒字を計上するとしている。
\ブルーレイディスク製造装置の販売台数は昨年14台。今年は30~35台を見込む。太陽電池分野ではソーラセル製造装置のトータルサプライヤーになることを目指している。
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