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2010/6/9

企業情報

Stada Arzneimittel AG―収益力強化に向け従業員1割削減―

この記事の要約

独3位の後発医薬品メーカーStada(バート・フィルベル)は7日、コスト削減プログラム「Build the future」を発表した。収益力の強化が狙いで、人員削減や工場の閉鎖・放出、事業売却などを計画している。売却対象 […]

独3位の後発医薬品メーカーStada(バート・フィルベル)は7日、コスト削減プログラム「Build the future」を発表した。収益力の強化が狙いで、人員削減や工場の閉鎖・放出、事業売却などを計画している。売却対象となる工場や事業は明らかにしていない。

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従業員の1割に当たる800人を削減する。主に国外を対象とする意向。これら一連の措置に伴い、同社は2010~13年までの4年間にリストラ費を計5,000万ユーロ計上する。

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経営陣はリストラの実施を通して2014年までに純利益を09年の1億ユーロから2億1,500万ユーロ、営業利益(EBITDAベース)を同2億8,000万ユーロから4億4,000万ユーロ、売上高を16億ユーロから21億5,000万ユーロに拡大する。

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後発医薬品メーカーは各国の薬価抑制措置を受け利益が圧迫されており、事業規模の拡大と財務力の強化は各社の重要な課題となっている。独業界ではこうした事情を背景に大手4社中Stadaを除く3社が国際的な医薬品メーカーの傘下に入った。Stadaも買収提示額が適切であれば身売りに応じる意向を示している。

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