欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/6/9

経済産業情報

住宅ローン、歴史的な低金利に

この記事の要約

ドイツの住宅ローン金利が歴史的な低水準に下がっている。金融コンサルティング会社FMHによると、10年固定の金利は現在、平均3.68%で、これまで最低だった2005年9月の3.72%を割り込んだ。5年固定でも過去最低だった […]

ドイツの住宅ローン金利が歴史的な低水準に下がっている。金融コンサルティング会社FMHによると、10年固定の金利は現在、平均3.68%で、これまで最低だった2005年9月の3.72%を割り込んだ。5年固定でも過去最低だった05年9月の3.29%を下回る平均2.92%へと低下している。同15年は1年前に記録した最低(4.09%)をわずかに上回る4.12%。住宅ローンのネット仲介業者Interhypが取り扱っている約250件のローンの平均金利も現在、10年固定で過去最低の3.21%となっている。

\

住宅ローンの金利が下がったのは、金融市場の指標である米国とドイツの国債利回りが大幅に下落したため。ドイツ国債の利回り(10年もの)は5月31日時点で2.67%まで下がった。

\

ただ、欧州中央銀行(ECB)が危機対策として導入した量的緩和を計画通りに中止した場合、遅かれ早かれ金利は上昇する。このため、住宅貯蓄銀行のSchwaebisch Hallは住宅購入を計画する消費者に対し、金利が上昇する前に長期の住宅ローンを組むよう勧めている。

\