工作機械大手の独Gildemeister(ビーレフェルト)が安定的な大株主を模索している。同社のリューディガー・カピッツア社長は11日付『ハンデルスブラット』紙掲載のインタビュー記事で安定的な大株主は同社にとって好ましいと述べたうえで、「森精機は理想的なパートナーだ」と明言しており、戦略提携先の森精機を希望しているもようだ。出資比率の引き上げ交渉は現在行っていないとしている。
\両社の戦略提携は昨年春に始まったもので、実務で協力するとともに、それぞれの株式を5%持ち合っている。協業はうまく機能しており、昨年10月には事業提携の範囲を当初の販売・顧客サービスから部品・プラットフォームの共有化にも拡大することを明らかにした。
\ただ、両社の協力が進むなか、Gildemeisterの従業員の間には同社が森精機に買収されるのではという不安が広がっているようだ。市場やマスコミでも最近、同様の観測が流れている。
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