独政府は2009年に導入した貿易保険の特例措置を延長する。金融・経済危機は山場を越えたものの、延長により中小企業の輸出を促進することが経済政策上、適切だと判断した。貿易保険を管轄する連邦経済省のエルンスト・ブルクバッハー政務次官が24日、明らかにした。
\政府は民間のユーラーヘルメスを通して輸出企業に「ヘルメス貿易保険」を提供、代金が回収不能となった場合に損失の大部分を引きうけている。
\損害が生じた場合、貿易保険を利用する企業の自己負担額は本来、損失額の15%となっているが、政府は金融・経済危機を受けこれを5%に引き下げた。政府は同措置の適用期限を当初予定の2010年末から2013年末に引き延ばす。
\ヘルメス貿易保険の09年の保険引受額は前年比8.2%増の224億ユーロとなり、過去最高を更新した。引受額が最も大きかったのは韓国向けで、20億9,000万ユーロに達した。2位は米国向けの20億7,000万ユーロ。両国とも大型プロジェクトが多かったという。
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