日立化成工業は6月30日、黒鉛電極大手の独SGL Groupと欧州市場における自動車・産業用リチウムイオン電池の負極材事業で包括提携すると発表した。欧州市場で負極材の供給体制確立を目指す。
\高性能リチウムイオン電池の性能を左右する材料には、正極材、負極材などがあり、正極材はすでに欧州内で供給体制が整っている。一方、負極材の供給体制は確立しておらず、両社は今回の提携を通してその改善を図っていく。
\今回の提携でSGLグループは専門的な製造技術と欧州における豊富な生産能力を提供。日立化成は民生用リチウムイオン電池向け負極材の世界トップシェアメーカーとして、研究開発力と製品応用技術を活用し、欧州子会社の日立化成ヨーロッパを通じて欧州顧客への製品販売、技術サービスを提供していく。
\2社は民生用リチウムイオン電池分野で長年、協力関係にあり、今後も力を合わせて最新製品を現地顧客に提供していく。
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