化学品の卸売と輸送を手がける独Brenntag(ミュールハイム・アン・デア・ルール)は5日、デンマークの複合企業East Asiatic Company(EACグループ)からアジアの化学物流子会社EAC Industrial Ingredients Ltd.(香港)を買収すると発表した。成長市場のアジア・太平洋で事業を強化することが狙い。債務も含めて総額1億6,000万ユーロで譲り受ける。今月中にも取引が成立すると見込んでいる。
\EAC Industrial Ingredientsはタイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、カンボジア、インド、バングラデシュの9カ国に計27の物流拠点を持ち、顧客数は8,000社を超える。従業員数は800人。今年は売上高で2億2,000万ユーロを見込む。
\Brenntagはアジア・太平洋地域の11カ国に合わせて17拠点を持つ。取引が成立すると、同地の従業員数は1,000人に拡大するという。
\Brenntagは世界60カ国に計400強の事業拠点を持つ。従業員数は1万1,000人で、昨年の売上高は64億ユーロだった。顧客数は15万社強。
\