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2010/7/7

企業情報

Gruenenthal GmbH―鎮痛剤に集中し売上倍増を目指す―

この記事の要約

独製薬大手のGruenenthal(アーヘン)は今後、中核事業の鎮痛剤に経営資源を集中し、売り上げを5年で倍増させる計画だ。昨年8億8,100万ユーロだった売上高を2015年までに最低15億ユーロへと拡大、売上高利益率も […]

独製薬大手のGruenenthal(アーヘン)は今後、中核事業の鎮痛剤に経営資源を集中し、売り上げを5年で倍増させる計画だ。昨年8億8,100万ユーロだった売上高を2015年までに最低15億ユーロへと拡大、売上高利益率も昨年の13%から20%以上に引き上げる。同社のハラルト・シュトック社長がこのほど明らかにした。

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同社は今年に入り、年商4,000万ユーロ(09年)の抗生物質と皮膚疾患向け医薬品の2部門を売却した。後発医薬品の追い上げが激しい避妊薬など婦人科系医薬品部門も売却を検討している。同部門の昨年の売上高は7,000~8,000万ユーロだった。

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同社は従来製品より副作用の少ない新鎮痛剤「Tapentadel」を年内にも欧州で発売する予定。数年後には売上高が年5億~5億5,000万ユーロに達すると見込んでいる。今年第3四半期に認可が下りる見通しだ。

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GruenenthalはBayer、Boehringer Ingelheim、Merck、Merzとともに国内に研究開発機関を持つ製薬大手で、昨年は売上高の18%に当たる1億6,000万ユーロを新薬開発に充てた。将来は25%に引き上げる方針という。

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