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2010/7/7

経済産業情報

ウィーン市が飼い犬免許導入

この記事の要約

犬の持ち主に飼い犬免許の取得を義務づける条例がオーストリアの首都ウィーンで1日から施行された。ロットワイラーやピットブルテリアなど条例で指定された13種を飼う愛犬家は犬を適切に取り扱えることを試験で証明し、免許を取らなけ […]

犬の持ち主に飼い犬免許の取得を義務づける条例がオーストリアの首都ウィーンで1日から施行された。ロットワイラーやピットブルテリアなど条例で指定された13種を飼う愛犬家は犬を適切に取り扱えることを試験で証明し、免許を取らなければならない。

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背景には闘犬が人を殺傷する事件が起きていることがある。オーストリアでは昨年11月、ロットワイラーが1歳になったばかりの飼い主の娘に突然襲いかかりかみ殺す事件が起き、波紋を広げた。他の欧州諸国でも規制が広がっており、デンマークでは12種を対象に外出時の犬口輪の着用が1日から義務化された。

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ウィーン市の飼い犬免許試験は理論と実技からなる本格的なものだ。飼い主は指定犬種を連れて試験場に行き、飼育能力を証明しなければならない。料金は25ユーロ。すでにこれらの犬種を飼っている人には2011年6月末まで猶予期間が与えられている。

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当局は無免許飼育を積極的に取り締まる方針。違反者には最低250ユーロの罰金が科される。

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ちなみに、滞在期間が1カ月以内の旅行者にはこのルールが適用されないが、犬口輪は装着しなければならない。

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