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2010/7/7

経済産業情報

店内の客の動きを把握するソフト開発

この記事の要約

カールスルーエ工科大学(KIT)のライナー・シュティーフェルハーゲン教授を中心とする研究チームが、買い物客の動き(客動線)を追跡するソフトウエアを開発した。店内に設置した簡易カメラで取り込んだ顔画像を解析・照合することに […]

カールスルーエ工科大学(KIT)のライナー・シュティーフェルハーゲン教授を中心とする研究チームが、買い物客の動き(客動線)を追跡するソフトウエアを開発した。店内に設置した簡易カメラで取り込んだ顔画像を解析・照合することにより個人を識別するもので、性別やおおよその年齢のほか、視線の動きも把握できるという。

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同ソフトは額、鼻、目、あごといった顔の特徴を認識し、データベース上の顔の画像と照合する。研究所内で行った実験では、スタッフ全員の顔を識別できたという。

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このシステムを利用することで、例えば靴を買いに来た女性客が靴売り場に何分おり、その後どの売り場に向かったかなどが調べられる。シュティールハーゲン教授によると、この場合、データは「顧客ナンバー300、靴購入のあとでチョコレートを買う」といったように、個人を特定できない形で処理されるため、プライバシー侵害の恐れはないという。

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