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2010/7/14

企業情報

Siemens AG―アフリカ売上を2012年までに3倍に―

この記事の要約

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は9日、アフリカ事業に今後2年間で約2億ユーロを投資すると発表した。水道や鉄道などのインフラや、再生可能発電施設の需要が今後、大幅に拡大すると予想されるためで、同社は販売網の強化を […]

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は9日、アフリカ事業に今後2年間で約2億ユーロを投資すると発表した。水道や鉄道などのインフラや、再生可能発電施設の需要が今後、大幅に拡大すると予想されるためで、同社は販売網の強化を通して2012年までに現地売上高を09年の3倍強の30億ユーロに拡大する計画だ。

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Siemensによると、アフリカでは今後、都市化が進む見通しで、大都市圏の人口は現在の4億人から2030年には7億5,000万人以上に拡大する。一方、同地では電力や水道水の普及が遅れているため、同社は発電施設や水道関連施設の潜在需要が大きいとみている。

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投資は主に販売網の整備に充てる方針で、そのうち半額を南アフリカに投資。同国をアフリカ事業の橋頭保とする意向だ。アフリカ販売事業の効率化に向けてはすでに計5つの販売地域を設定した。

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Siemensは同社が関与する発電・送電設備や産業設備、医療機器の分野でアフリカの市場規模を300億ユーロと試算。同市場におけるシェアを2012年までに10%へと倍増させるとしている。風力・ソーラー発電分野ではモロッコとチュニジアなどの巨大プロジェクトに期待を寄せる。

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