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2010/7/21

経済産業情報

14歳の息子に「教育的措置」、高速道路に置き去りに

この記事の要約

14歳の息子を父親が高速道路のパーキングエリアに置き去りにする事件がドイツで起き、話題となっている。息子を保護した警察との会話で父親は当初、「教育的な措置」と言い張り、同乗させることを拒否したという。\ 警察によると、こ […]

14歳の息子を父親が高速道路のパーキングエリアに置き去りにする事件がドイツで起き、話題となっている。息子を保護した警察との会話で父親は当初、「教育的な措置」と言い張り、同乗させることを拒否したという。

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警察によると、この親子は車のなかでケンカになり、業を煮やした父親は18日夜、ヴュルツブルク郊外のシュタイガーヴァルト・パークエリアで息子に降車を命令。450キロほど離れたラインラント地方の自宅まで自力で帰るよう言いつけ、その場を走り去った。

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このときの息子の所持金はわずか5ユーロ。しかたなく車の行き交うアウトバーンA3号線を歩きだした。

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その姿が通行人の目につくのは当然と言えば当然で、警察には何人ものドライバーから通報があった。なかには停車して少年から事情を聞き、電話で父親に同乗させるよう促す者もいた。

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これに対する父親の答えは「教育的な措置です」というもので、少年は近くの警察署に保護されることになった。警察が父親に電話してみても回答は同じで、「今晩は警察署に泊めてくれ」というものだった。

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警察官はさすがに頭にきたようで、法的な措置を取ると圧力をかけた。保護責任者遺棄罪を適用すると伝えたのだろう。これにはさすがの父親も屈服、すでにフランクフルトを過ぎていたものの、車を引き返し、息子を保護する警察署までやってきた。

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親子は警察官の前で仲直りの抱擁。そのうえで車内でけんかをぶり返さないことを誓わされ、自宅へと向かった。

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