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2010/7/28

企業情報

Leoni AG―「事業の第3の柱は長期テーマ」=社長―

この記事の要約

自動車部品大手の独Leoni(ニュルンベルク)は中核事業を当面、電線とワイヤーハーネスの2つに絞り、新たな中核事業は当面、構築しない意向だ。同社のクラウス・プロープスト社長が日刊紙『ヴェルト』のインタビューで明らかにした […]

自動車部品大手の独Leoni(ニュルンベルク)は中核事業を当面、電線とワイヤーハーネスの2つに絞り、新たな中核事業は当面、構築しない意向だ。同社のクラウス・プロープスト社長が日刊紙『ヴェルト』のインタビューで明らかにした。

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Leoniは景気変動の影響が大きい自動車産業への依存度を引き下げるため、医療機器やソーラー機器、航空機、船舶、鉄道車両などの分野でも顧客開拓を進めている。事業の幅の拡大に向け過去12年間に買収した企業はおよそ25社に上り、最近も光ファイバーを手がける米RoMackを傘下に収めた。

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新たな中核事業の構築を急がないのは、電線とワイヤーハーネスの2事業で今後2~3年間は大幅な成長が見込めるためだ。プロープスト社長は「(新中核事業の)構築がテーマになるのは早くても4~5年後になる」と述べたうえで、可能性のある分野としてセンサー、エレクトロニクス、コネクターシステムを挙げた。

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同社長はインタビューのなかで、2010年業績予測を引き上げる意向も表明。売上高をこれまでの「前年比約10%増の24億ユーロ」から「20~25%増の26億~27億ユーロ」に上方修正した。営業利益(EBITベース)も従来の「5,000万ユーロ以上」から「1億ユーロ」に引き上げている。

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市場の急成長が続く中国での売上高については今後3年で3倍に拡大する方針を明らかにした。昨年実績は約1億3,000万ユーロだった。

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