ドイツ機械工業連盟(VDMA)のマンフレート・ヴィッテンシュタイン会長はdpa通信とのインタビューで、2010年通期の業界生産高が前年比で実質3%増加するとの見通しを述べ、従来予想の「横ばい」から上方修正した。4・5月の生産高が15カ月ぶりに前年を上回ったほか、売り上げも3月から拡大が続くなど需要が急速に回復しているため。
\景気の回復状況は分野によって大きく異なっており、金融・経済危機の影響が最も早く現れた紡績機械は回復が顕著な一方、化学業界向けなどのプロセス機械は低迷している。各分野の通期成長率はマイナス30%からプラス30%までと幅広い。
\1~5月の累計受注高は前年同期比で25%増と大きく拡大した。比較対象の09年1~5月は受注が極めて低調だったため、回復幅もその分、大きくなった格好。ヴィッテンシュタイン会長によると、受注は昨年夏から下げ止まり始めたため、今年下半期の成長率は上半期に比べ鈍化する見通しという。
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