ドイツ連邦統計局は3日、インフレ率を加味した実質賃金が昨年1.4%増加し、2年ぶりに上昇したと発表した。景気回復を受け操短が大幅に減少したため、給与支給額が拡大。名目賃金は2.6%の伸びを記録した。フルタイム就労者の年間賃金は平均4万2,535ユーロとなった。
\伸び率は製造業で最も大きく、名目4.4%に達した。09年の操短は主に製造業で行われていたため、その反動で増加幅が膨らんだ。金融・保険業界でも4.2%増と伸び率が大きい。一方、教育、官庁・軍・社会保険機関、エネルギー産業は名目の上昇率がインフレ率(1.1%)を下回り、実質減となった。
\年間賃金が最も大きかったのは金融・保険で、6万963ユーロに上った。これにエネルギー(5万9,516ユーロ)、情報通信(5万8,407ユーロ)が続く。最低はホテル・飲食業の2万4,012ユーロ。
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