独繊維小売業全国連盟(BTE)は7日、繊維製品の国内小売売上高が昨年、約570億ユーロとなり、前年を3~4%上回ったとの試算を発表した。増加幅は1991年以来の大きさで、小売業界全体の伸び率(推定1.8%)を大幅に上回っている。景気回復のほか、価格よりも品質を重視する消費者が増えていることが背景にあるようだ。
\市場調査大手GfKによると、昨年は繊維製品の販売量が減少。その一方で1点当たりの販売価格が上昇したため、売上高が増加した。
\今年は衣料品価格の上昇が見込まれている。原料の綿や化繊が値上がりしているうえ、世界の工場である中国で人件費が急速に上がっているためだ。中国の賃金は過去2年間で30~40%も上昇したという。
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