市場調査大手のGfKが22日発表したドイツ消費者景況感指数の3月向け予測値は前月の5.8(修正値)から6.0へと上昇し、2カ月連続で改善した。所得の見通しに関する2月の指数(3月向け予測値の算出基準の1つ)が大幅に好転し、全体を押し上げた格好。景気の見通しと高額商品の購入意欲に関する2月の指数はやや低下したものの高水準を保っており、GfKは消費環境の改善が今後も続くとの見方を示した。
\所得の見通しに関する2月の指数は42.9となり、前月から5.2ポイント上昇した。企業業績と労働市場の回復を背景に賃金上昇圧力が高まっていることが反映された格好。GfKの最新アンケート調査によると、家計が良好と回答した消費者の割合は1年前の4人に1人から3人に1人に増えたという。
\インフレの影響はこれまでのところ消費マインドに影を落としていない。所得の安定のほか、低金利で高額商品を購入しやくなっていることが背景にあるようだ。
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