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2011/5/18

企業情報

―乗用車タイヤの生産強化へ、10億ユーロ超を投資―

この記事の要約

自動車部品大手の独Continentalが乗用車用タイヤ事業を強化する。中国などのBRICs諸国と米国を中心に総額10億ユーロ以上を投資して生産能力を増強。世界市場で大きく先行するブリヂストン、Michelin、Good […]

自動車部品大手の独Continentalが乗用車用タイヤ事業を強化する。中国などのBRICs諸国と米国を中心に総額10億ユーロ以上を投資して生産能力を増強。世界市場で大きく先行するブリヂストン、Michelin、Goodyearを追撃する。有利子債務を圧縮したことで、投資資金にゆとりが出てきた。乗用車タイヤ部門を統括するニコライ・ゼッツァー取締役への取材をもとに13日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。

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ブラジルの生産能力を2015年までに現在の400万~500万本から倍増させる計画。同国で2014年に開催されるサッカーワールドカップ(W杯)のスポンサーであることを利用し、現地シェアを拡大する意向だ。

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インドでは商用車用タイヤ部門の工場を利用して乗用車タイヤを生産する計画で、現地タイヤメーカーModiの買収手続きが終了次第、準備を開始する。

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ロシアには2億ユーロを投資して工場を新設し、同国市場向けの製品を全量、生産する。6月末までに用地の選定作業を終え、2013年末の量産開始を目指す。

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中国では同国の生産能力を2014年までに約400万本とする計画で、安徽省合肥に建設した工場を今月中に稼働させる。

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米国ではイリノイ工場に5億ユーロを投じ、2015年までに生産能力を400万本増の1,300万本へと拡大する。また、同国南部に新工場を設置。北米自由貿易協定(NAFTA)市場シェアを現在の6%から引き上げていく。

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同社はこのほか、ドイツの生産能力も引き上げる。コルバッハ工場には1,000万ユーロ強を投資し、現在の年800万本から1,000万本へと拡張する。

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