独化学工業会(VCI)は17日、独業界の2011年業績予測を大幅に上方修正した。第1四半期の業績が極めて良好だったことを受けたもので、生産成長率を従来予測の2.5%から5%、売上成長率も同4%から9%へと引き上げた。化学製品の生産者価格は4%の上昇を見込んでいる(従来予測1.5%)。
\2011年第1四半期の業界売上高は前期比8.4%増の452億ユーロへと拡大した。好景気のほか、原料価格高騰を川下に転嫁したことが大幅な売上成長の背景にある。国内売上高は7%増の179億ユーロ、国外は同9.5%増の273億ユーロだった。
\生産高は前期比3.2%増となり、8四半期連続で拡大した。工場稼働率は2.2ポイント増の86.9%と高く、一部では限界に達しているという。生産者価格は2.2%上昇した。
\好業績を背景に業界就労者数は前年同期比1.5%増の42万1,000人へと拡大し、1990年以来の大きな伸びを記録した。
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