ドイツ連邦統計局が5月26日発表した2011年4月の輸入物価指数は前年同月比で9.4%上昇した。上げ幅は依然として大きいものの、6カ月ぶりに1ケタ台に低下している。エネルギーを除いたコアの上昇率は6.2%。前月比の輸入物価変動率は+0.3%だった。
\エネルギーの価格は前年同月比で31.2%上昇した(前月比の変動率は+2.0%)。各製品の上げ幅は原油が32.8%(同+1.4%)、石油製品が31.7%(+2.7%)、天然ガスが29.3%(+3.3%)。
\金属・鉱石の分野では、鉄鉱石の上げ幅が69.1%(+15.4%)と特に大きかった。非鉄金属鉱石は同11.5%(-1.9%)。粗鉄・鉄鋼・鉄合金は11.4%(+0.1%)、非鉄金属(半製品を含む)は14.7%(-0.8%)で、粗銅は13.5%(-3.0%)、アルミナは15.9%(+0.4%)だった。
\化学製品では肥料と樹脂の価格が大きく上昇、それぞれ36.0%(+2.0%)、15.7%(+1.6%)の幅で上がった。食料品では生コーヒー豆が74.2%(+1.8%)、穀物が72.4%(+5.1%)高騰し、輸入物価の大きな押し上げ要因となった。
\4月の輸出物価は前年同月比が4.2%上昇、前月比も0.3%上がった。
\