自動車部品大手の独Bosch(シュツットガルト)がファウンデーション・ブレーキ事業の売却先を主にアジアで模索しているもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として5月26日報じたもので、同社は年内の売却手続き終了を目指しているという。
\Boschは2009年末、北米のファウンデーション・ブレーキ事業を曙ブレーキに売却。その際、欧州、アジア、オーストラリア、ラテンアメリカの当該事業についても曙ブレーキに譲渡可能性の検討を依頼したが、成約に至らなかったため、今年3月から新たな売却先の模索に入った。
\ロイター通信によると、Boschのファンデーション・ブレーキ事業は技術水準が特に高くはなく、世界的な大手には魅力が薄い。このため、同社は技術水準が相対的に低い中国などアジアのメーカーを有力は売却先とみて、売り込むもようだ。このほか、金融投資会社への譲渡も視野に入れており、米Adventは買収の検討に入ったという。Boschは売却額で5億ユーロを目指している。
\消息筋は「一括売却は難しい」と述べ、地域単位ごとの切り売りになるとの見方を示した。
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