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2011/6/1

経済産業情報

エンジン分野で競争法違反か、MANなどに立ち入り調査

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は5月27日、複数の大手エンジン製造会社がEU競争法に違反している疑いがあるとして、関係各社に立ち入り調査を実施したことを明らかにした。対象企業は公表していないが、米キャタピラー、独MANが調 […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は5月27日、複数の大手エンジン製造会社がEU競争法に違反している疑いがあるとして、関係各社に立ち入り調査を実施したことを明らかにした。対象企業は公表していないが、米キャタピラー、独MANが調査を受けたことを確認している。

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調査対象となっているのは、発電機、産業用輸送機器など主に産業用に使われるピストンエンジンのメーカーや販売会社。欧州委は各社がカルテルなどを禁止するEU競争法に反する行為に及んでいる疑いがあるとして、25日に域内の複数国で対象企業の事業所に立ち入り調査を行った。

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キャタピラーによると、欧州委の調査は英子会社パーキンスが対象だったという。同社およびMANは、調査に全面的に協力する意向を示している。

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調査の結果、最終的に競争法違反と断定されれば、対象企業は全世界の年間売上高の最大10%に相当する制裁を科せられる可能性がある。

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