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2011/6/8

企業情報

Kirchner Solar Group GmbH―売上が毎年倍増―

この記事の要約

1991年創業のソーラーパネルメーカーKirchner Solar Group(独アルハイム)が好調だ。ラース・キルヒナー社長が1人で起業した同社はすでに、欧州や北米、アフリカで従業員を250人抱える国際企業へと発展。売 […]

1991年創業のソーラーパネルメーカーKirchner Solar Group(独アルハイム)が好調だ。ラース・キルヒナー社長が1人で起業した同社はすでに、欧州や北米、アフリカで従業員を250人抱える国際企業へと発展。売上高は毎年倍増し、現在1億5,000万ユーロまで拡大した。4日付『南ドイツ新聞』が報じた。

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同社にチャンスをもたらしたのは2000年に施行された再可エネ法(EEG)だ。「お金のかからない」(キルヒナー社長)太陽光を使った発電に商機を確信。これまでに屋根用ソーラーパネル5,500台(44メガワットピーク)を販売した。06年にソーラーパークを開設してからは市民参加型のソーラーパークの建設に注力している。同社が独自に開発した2軸式追尾システムは日射角度の変化をとらえて太陽光を追跡するほか、強風にも強く、固定式パネルに比べ発電量が最大40%多い。

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アフリカでは「ソーラー・ホーム・システム」という携帯型太陽光発電装置を販売、電力普及に貢献している。昨年はその功績が認められ、欧州再生可能エネルギー協会(Eurosolar)の「ドイツ太陽エネルギー賞」を国内の太陽光発電関連企業で初めて受賞した。同社はキルヒナー社長の方針で、大企業との合弁プロジェクトを一切行わない。

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