市場調査会社Luenendonkが5月30日発表したファシリティ・マネジメント・サービス(FMS)業界動向によると、上位25社の2010年売上高は平均で5.2%増加した。ただ、成長率は09年(5.1%)とほとんど変わらず、2ケタ台の成長を達成した金融・経済危機発生前の水準を大きく下回っている。25社は今後の成長率について、今年が平均6%、来年が同5.6%、長期(~20年)が5.2%と予想しており、業界の勢いは徐々に鈍って行くようだ。
\国内売上高でトップに立ったのはBilfinger Berger Facility Service(9億9,700万ユーロ)。2位以下にはStrabag Property and Facility Services、Deutsche Bahn Servicesがつけた。(15位までの売上高ランキングは表を参照)
\最も高い成長率を確保したのはCofelyで21.1%。16位以下ではRGM(同12.9%増)、Sauter FM(12.7%増)、Goetz(11.3%増)の3社が10%以上の伸びとなった。
\FMS業界は外国企業の参入などで競争が激化しており、上位10社のうち4社(英Compass、仏Vinci、Sodexo、Cofely)を外資が占めた。価格圧力も高まっており、上位25社の売上高利益率(EBITDAマージン)は3%~4.5%にとどまった。
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