欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/6/15

企業情報

Eon AG―仏の石炭発電所を閉鎖へ―

この記事の要約

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)はフランスで運営する石炭発電所、計5ブロックを廃止する。二酸化炭素(CO2)排出権競売入札が2013年から欧州レベルで始まることを受け、CO2を大量に放出する老朽化した石炭発電 […]

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)はフランスで運営する石炭発電所、計5ブロックを廃止する。二酸化炭素(CO2)排出権競売入札が2013年から欧州レベルで始まることを受け、CO2を大量に放出する老朽化した石炭発電所の稼働を停止。今後はCO2排出量の少ないガス発電、水力発電、バイオガス発電を大幅に強化していく。欧州加圧水型原子炉(EPR)の建設にも参加する意向だ。11日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

\

EonはEdF、GdF Suezに次ぐフランス市場3位の発電事業者で、同国に持つ発電能力は計3.2ギガワットに上る。石炭発電所5ブロックを廃止すると、このうちの1.2ギガワットが失われる。

\

稼働停止する石炭発電所は建設から40年以上が経っており、CO2排出量は多い。このため、2013年から排出権の購入が義務化されると、発電コストが膨らむという事情がある。Eonと同じ理由でEdFも石炭発電所2カ所を廃止する予定だ。

\