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2011/6/22

経済産業情報

プラスチック・ゴム機械業界、11年は18%成長見通し

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)のプラスチック・ゴム加工機械部会は先ごろ開いた年次記者会見で、2010年の国内生産高が前年比28.9%増の49億1,100万ユーロに拡大したと発表した。輸出が好調だったほか、国内需要も大きく […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)のプラスチック・ゴム加工機械部会は先ごろ開いた年次記者会見で、2010年の国内生産高が前年比28.9%増の49億1,100万ユーロに拡大したと発表した。輸出が好調だったほか、国内需要も大きく回復した。11年は同18%増の58億ユーロへと達し、過去最高を更新する見通しだ。

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10年の業界受注高は前年比75%増となり、3年ぶりに拡大に転じた。特に好調だったのは国外受注で、アジアと中南米諸国がけん引し86%の高い伸びを記録。国内受注も景気回復による設備投資意欲の高まりを受けて50%増加した。10年12月時点の受注残は6.7カ月で、1年前の1.6倍に拡大している。10月の工場稼働率も64%から88%に改善した。

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輸出高は25.6%増の33億1,200万ユーロに拡大し、生産高に占める輸出の割合は67.5%に達した。国内向けの生産に輸入を合わせた独市場規模は24.4%増の22億3,200万ユーロに上り、回復ぶりが鮮明に現れている。VDMAは今年と来年、ドイツ市場の成長率が輸出の伸びを上回ると予測している。

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世界生産高に占めるドイツのシェアは21%で、前年から1.6ポイント低下した。躍進が続く中国は5.8ポイント増の29.3%へと大幅に拡大し2年連続で首位の座についた。一方、世界の輸出市場に占めるドイツのシェアは23.7%で、2位の日本(13.1%)、3位の中国(10.6%)を大きく引き離し1位を堅持した。(「目で見るドイツの経済・社会」を参照)

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