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2011/6/29

企業情報

Robert Bosch GmbH―マレーシアに太陽電池工場―

この記事の要約

自動車部品大手の独Bosch(シュツットガルト)は22日、5億2,000万ユーロを投資してマレーシアのペナン州に太陽電池工場を建設すると発表した。ソーラー事業の国際化に向けた一環で、太陽光発電市場で高い成長が見込めるアジ […]

自動車部品大手の独Bosch(シュツットガルト)は22日、5億2,000万ユーロを投資してマレーシアのペナン州に太陽電池工場を建設すると発表した。ソーラー事業の国際化に向けた一環で、太陽光発電市場で高い成長が見込めるアジアの需要を取り込む意向だ。年内に建設を開始し、2013年末の稼働開始を目指す。

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新工場ではシリコンのインゴット形成からソーラーセル、ソーラーモジュールまでの一貫生産を行う。セルの年産能力は640メガワットピーク(MWp)で、これは中欧の16万5,000世帯、マレーシアの30万世帯の電力需要をカバーできる規模という。生産したセルのうち150MWpは同工場内でソーラーモジュールに加工し、残りはBoschのグループ企業と外部企業に供給する予定。

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東南アジアの太陽電池需要は急拡大しており、フェーレンバッハ社長によると、今後数年間は年率30%の高成長が期待できる。マレーシアはドイツに比べ人件費が安いうえ、◇教育水準の高い人材を獲得しやすい◇電力インフラが比較的整っており電力の安定供給が保証されている――などの好条件がそろっており、工場立地選定の決め手となった。

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