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2011/6/29

企業情報

―中国で洋上風力発電設備を初受注―

この記事の要約

独電機大手のSiemensは21日、中国の電力事業者Jiangsu Longyuan Offshore Wind Powerから発電能力2.3メガワットの洋上風力発電設備21基を受注したと発表した。同国で風力発電設備を受 […]

独電機大手のSiemensは21日、中国の電力事業者Jiangsu Longyuan Offshore Wind Powerから発電能力2.3メガワットの洋上風力発電設備21基を受注したと発表した。同国で風力発電設備を受注するのは今回が初めて。年内にも納入する。受注高は明らかにしていない。

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中国の2010年の風力発電量は前年比73%強の45ギガワットで、世界最大となった。昨年世界で新設された風力発電設備のうち約半分を同国が占める。

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ただ、納入メーカーはこれまでほぼ中国企業に限られており、Siemens風力発電部門のイエンスペーター・ザウル最高経営責任者(CEO)は、今回の受注を「歴史的な出来事だ」と高く評価した。同CEOは4月に独経済紙『ハンデルスブラット』とのインタビューで、来年にも風力発電設備で世界3位(現在9位)になるとの目標を語っており、急成長する巨大な中国市場に参入できた意義は大きい。Siemensは洋上風力発電設備に限ると世界最大手で、昨年の売上高は280億ユーロに達した。

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