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2011/6/29

企業情報

Otto GmbH und Co. KG―Quelleブランド復活―

この記事の要約

ドイツ最大の通販会社、Ottoグループ(ハンブルク)のハンスオットー・シュラーダー社長は22日開催された決算説明会で、2009年の倒産後に同社が商標権を買い取った通販ブランド「Quelle」のオンラインショップを近日中に […]

ドイツ最大の通販会社、Ottoグループ(ハンブルク)のハンスオットー・シュラーダー社長は22日開催された決算説明会で、2009年の倒産後に同社が商標権を買い取った通販ブランド「Quelle」のオンラインショップを近日中に再開すると発表した。サイトでは販売業者と買い手が直接取引するマーケットプレイス方式を採用するほか、Quelleの人気ブランドだった「Privileg」も取り扱う。

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Ottoグループはまた、国際化戦略の一環としてブラジル市場に参入することも明らかにした。5年前にロシア市場に進出した時と同様に、現地の通販事業者と合弁会社を設立。同社が過半数出資し経営権を握る。サービス業務は同社のEコマース支援サービス子会社Hermes NexTecが手がける。決済業務分野では決済子会社EOSを通して現地同業のHoepers(ポルト・アレグレ)を15日付で買収した。今年秋の営業開始を目指しており、5年以内に売上高5億ドルの達成を目指す。『ハンデルスブラット』紙によると、同社はトルコ進出も視野に入れているもようだ。

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同日発表した2011年2月通期連結決算の営業利益(EBITDAベース)は6億6,700万ユーロで、前年の3億2,700万ユーロから倍増した。売上高は12.6%増の114億400万ユーロ。

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