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2011/6/29

経済産業情報

住宅建設数、11年は8%増加見通し

この記事の要約

住宅市場が回復してきた。ドイツ住宅運営事業者連盟(GdW)は21日の年次記者会見で、2010年の国内住宅建設数が前年比3.8%増の16万5,000戸に拡大したと発表した。今年も成長が続き、同8%増の17万8,500戸に拡 […]

住宅市場が回復してきた。ドイツ住宅運営事業者連盟(GdW)は21日の年次記者会見で、2010年の国内住宅建設数が前年比3.8%増の16万5,000戸に拡大したと発表した。今年も成長が続き、同8%増の17万8,500戸に拡大する見込み。

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GdW会員企業(公営含む)の10年の投資額は89億7,100万ユーロで4%の増加。内訳は新築が11.5%増の20億1,500万ユーロ、既存住宅の維持・補修が0.4%増の36億8,100万ユーロ、既存住宅の近代化が3.5%増の30億4,500万ユーロで、新築投資の伸びが特に大きい。住宅投資は11年も6.7%増の95億7,100万ユーロに拡大する見通しだ。

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GdWが会員企業を対象に実施したアンケート調査によると、10年の業績が「良好だった」「非常に良好だった」との回答は合わせて63.2%に達した。「良くも悪くもなかった」は34.3%で、「悪かった」「非常に悪かった」は2.5%にとどまった。11年見通しでは「良くなる」「非常に良くなる」が67%、「良くも悪くもない」が30%、「悪くなる」「非常に悪くなる」が3%で、回復基調は続く公算が高い。

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住宅の空き家率は旧西ドイツ地域が2.9%、旧東ドイツ地域が8.3%だった。最も空家率が低かったのはハンブルク州(0.9%)。最も高かったのはザクセン・アンハルト州で、12.9%に上った。

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