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2011/7/6

企業情報

ZF Friedrichshafen AG―家電工場買収へ―

この記事の要約

自動車部品独3位メーカーのZF Fridrichshafen(フリードリヒスハーフェン)は4日、白物家電メーカーBauknechtから西南ドイツのノインキルヒェンにある工場を来年1月に譲り受けると発表した。オートマティッ […]

自動車部品独3位メーカーのZF Fridrichshafen(フリードリヒスハーフェン)は4日、白物家電メーカーBauknechtから西南ドイツのノインキルヒェンにある工場を来年1月に譲り受けると発表した。オートマティック変速機の需要増に対応する狙いで、取得する工場では変速機部品を生産する予定だ。取引金額は公表していない。

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ZFはこれまで、ザールブリュッケンにある変速機工場で当該部品を製造してきた。生産規模は昨年100万個強。ザールブリュッケン工場はこれまで何度か拡張してきたが、限界に達したため、20キロ離れたノインキルヒェンにあるBauknechtの工場に目を付けた。

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ノインキルヒェン工場は1970年の開設。敷地面積は約10ヘクタールと広く工場拡張の余地が大きいうえ、高速道路に近いというメリットもある。これまではビルトイン型の食器洗い機を製造してきた。『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙によると、需要は減少傾向にあり、Bauknechtの親会社である米Whirlpoolは工場閉鎖を検討していたという。

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ZFはノインキルヒェン工場の従業員280人のうち定年退職予定の40人を除く240人を、これまでと同じ賃金で継続雇用する。まずは自動車部品の生産に関する研修を行う予定だ。

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