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2011/7/6

企業情報

Bayer CropScience AG―GM米混入事件で米農家などと和議―

この記事の要約

農業科学大手の独Bayer CropScience(BCS、モンハイム・アム・ライン)は2日、同社の遺伝子組み換え(GM)長粒米Liberty Linkが米国産の非GM長粒米に混入していた事件で、被害を受けた米農家などと […]

農業科学大手の独Bayer CropScience(BCS、モンハイム・アム・ライン)は2日、同社の遺伝子組み換え(GM)長粒米Liberty Linkが米国産の非GM長粒米に混入していた事件で、被害を受けた米農家などと和議が成立したと発表した。2006~10年にかけて長粒米を栽培していた農家に総額7億5,000万ドル(約5億2,000万ユーロ)を支払う。過年度に引当金を計上しているため、新たな損失は発生しないという。

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Liberty Linkは米企業が開発したGM品種で、BCSは企業買収を通して同GM米を取得した。米国の農家が栽培している。

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事件は米国産の非GM長粒米にLiberty Linkが混入していたというもので、欧州連合(EU)の欧州委員会はこれを受けて米国産長粒米の輸入を制限。これにより売上減の被害を受けた米国の農家や流通業者が同社を相手取って損賠訴訟を起こしていた。賠償金は訴訟に加わっていない長粒米農家にも支払う。

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