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2011/7/6

企業情報

Bayer HealthCare AG―眼科治療薬を日本で申請―

この記事の要約

製薬大手の独Bayer HealthCare(レバークーゼン)は6月29日、日本法人Bayer薬品が眼科用製剤VEGF Trap-Eyeを滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)の治療薬として製造販売することの承認を厚生労働 […]

製薬大手の独Bayer HealthCare(レバークーゼン)は6月29日、日本法人Bayer薬品が眼科用製剤VEGF Trap-Eyeを滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)の治療薬として製造販売することの承認を厚生労働省に申請したと発表した。

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wet AMDは加齢に伴う眼科疾患で、中途失明を引き起こす。Bayerによると、日本では患者数が約70万人に上り、福岡県久山町の住民を対象に行われた研究では、少なくとも1眼にwet AMDを有する人が50歳以上の人口の1.2%を占めた。

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同薬はBayerと米同業のRegeneronが網膜中心静脈閉塞症(CRVO)、糖尿病黄斑浮腫(DME)、近視性脈絡膜新生血管(mCNV)の治療薬として共同開発している眼科用製剤で、米国では近くwet AMD治療薬としての認可が下る見通し。欧州でも6月初旬、Bayerが欧州医薬品庁(EMA)に認可を申請した。米国販売はRegeneron、それ以外の地域はBayerが引き受ける。ピーク時の売上高は2億5,000万ユーロ~5億ユーロと見込まれている。

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