航空大手の独Lufthansa(フランクフルト)は10日、バイオ燃料を搭載した旅客機のフライト試験を15日から実施すると発表した。期間は6カ月で、商業フライトを利用して行う同燃料の実用試験では世界最長という。バイオ燃料がエンジンの保守と寿命に与える影響を調査する。
\試験を行うのはハンブルク~フランクフルト間の路線で、1日に4便を運航する。機材にはエアバスのA321を用いる。エンジン2基のうち1基にバイオ燃料とケロシン(石油から製造する通常の航空機燃料)の混合燃料を投入、残り1基ではケロシンのみを利用する。
\バイオ燃料はフィンランドのエネルギー大手Nesteが植物油と動物脂から製造し、船舶でドイツに輸送する。輸送コストを最小限に抑えるために、ハンブルクに白羽の矢を立てた。
\プロジェクト費用は650万ユーロで、そのうち250万ユーロを連邦政府が助成する。試験期間を通して削減される二酸化炭素(CO2)の排出量は1,500トンを見込む。
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