中堅自動車部品メーカーの独KSM Castings(ヒルデスハイム)は7日、親会社である英投資会社のCognetasが同社を中国の国営アルミホイール大手 CITIC Dicastal Wheel Manufacturing Co., Ltdに売却することで合意したと発表した。CITIC Dicastalは買収により技術的なノウハウを獲得する考え。取引の成立は中国当局の承認を必要とする。メディア報道によると、成約額は3億ユーロを超えたもようだ。
\KSM Castingsは鉄鋼大手Thyssenkruppの元子会社で、2005年にCognetasに買収された。エンジンや足回り向けのアルミ製軽量部品を製造し、Volkswagen(VW)やDaimlerに供給している。ドイツに4工場、チェコと中国にもそれぞれ1工場を持つ。従業員数は2,700人で、ドイツはそのうちの1,700人を占める。2010年の売上高は4億100万ユーロ。黒字を計上しているという。
\ドイツの中堅以上の自動車部品メーカーを中国企業が買収するのは今回で3件目。
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