独光学機器大手のJenoptik(イエナ)は6日、地元チューリンゲン州が保有する投資会社Thueringer Industriebeteiligungs GmbH(TIB、エアフルト)が墺投資会社のECE Industriebeteiligungenから同社の株式11%を買い取り第2の株主になったと発表した。取引金額は4,000万ユーロ。ECEは14%を手元に残し今後も筆頭株主にとどまる。
\チューリンゲン州は2007年、保有するJenoptik株をECEにすべて売却した経緯がある。同州は株式再取得の理由を明らかにしていないが、関係筋によると、ECEがJenoptik株を他企業に売却するのを防ぐ狙いがあったもようだ。Jenoptikは東ドイツ地域の数少ないハイテク上場企業の1つで、地域の雇用創出に大きく貢献している。
\同社はレンズ、レーザー、センサー、測定・軍事技術分野に強く、戦車「Puma」やレーダー装置向けの部品を製造している。近年赤字経営が続いていたが、昨年は最終利益3,600万ユーロを計上し黒字転換を果たした。
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