NokiaとSiemensが通信設備合弁会社Nokia Siemens Networks(NSN、フィンランドのエスポー)の売却交渉を打ち切った。買収に関心を示した投資家と条件が折り合わなかったためで、2社はNSNの自力再建を余儀なくされた格好だ。
\NSNはNokiaとSiemensが2007年に折半出資で設立した合弁。中国競合の急速な台頭や激しい価格競争を受けて経営状態は悪く、両社の財務を圧迫している。このため2社は昨年、新たな出資者の模索を開始した。メディア報道によると、投資会社KKR、TPG、Platinum Equity、Goresグループが出資に関心を示していたという。
\NSNの合弁契約は2013年9月末に期限を迎える。通信設備はSiemensの中核事業でないため、同社は将来的にNSNから撤退する方針だ。
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