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2011/7/27

経済産業情報

独アパレル業界が回復、企業の7割が上期増収に

この記事の要約

独アパレル業界の業績が回復に向かっている。業界団体German Fashionが会員企業300社に実施したアンケート調査によると、2011年1-6月期に増収を確保したとの回答は全体の7割に達し、増収幅は平均13%に上った […]

独アパレル業界の業績が回復に向かっている。業界団体German Fashionが会員企業300社に実施したアンケート調査によると、2011年1-6月期に増収を確保したとの回答は全体の7割に達し、増収幅は平均13%に上った。金融経済危機で大きな打撃を受けた作業服・スポーツ衣料品メーカーの回復が特に顕著で、増収企業は8割、増収幅は15%となっている。German Fashionは今年通期の業界売上成長率が1ケタ台後半に達すると予想する。

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受注状況をたずねたところ、「良好」が71%に上り、「不振」は6%にとどまった。販売・流通・調達業務での新規投資については「年内に行う計画」が3社に2社に上る。

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上半期の国外事業(輸出)についての質問では、全体の66%、婦人服企業でも50%が「好調だった」と回答。輸出先(1-4月期)のトップはオーストリアで、オランダ、スイスがこれに次いだ。輸出規模は小さいもののスロバキアとトルコ向けはそれぞれ45%増、50%増と、特に高い伸びを示している。ブリンクマン会長は「トルコでは欧州のトレンディな服がブームになっている」と述べ、引き続き高い成長が見込めるとの見解を示した。

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ドイツへの輸入国では中国がダントツの1位で、次いで多かったのはトルコとバングラデシュだった。原料費の高騰を受け、商品の価格は今年の秋・冬物で3~5%、12年春物で約3%上昇する見通しという。

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