独風力エネルギー全国連盟(BWE)は7月27日、今年上半期(1~6月)の風力発電タービンの国内新設発電能力が前年同期比約20%増の793メガワット(MW)に拡大したと発表した。昨年は金融危機の影響で大幅に落ち込んだが、2009年上半期の水準まで回復した。
\今年通期の新設発電能力については1,800MWに上るとの予測を示した。ただ、この程度の新設規模では、総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を2020年までに35%へと引き上げるという政府目標は達成できないもようで、28日付『ハンデルスブラット』紙は年3,000MWが必要だと指摘している。
\来年は洋上風力発電の買い取り額(助成金)が引き上げられるため、国内市場の拡大が予想される。ドイツ機械工業連盟(VDMA)のトルステン・ヘルダン会長は、洋上風力発電パーク建設プロジェクトの契約規模は現在、発電能力ベースで2,000MWを超えていると述べ、同市場規模が2012年には数十億ユーロに達するとの見方を示した。
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