ドイツ連邦統計局が9日発表した2011年6月の輸出高は前年同月比3.1%増の883億ユーロとなり、増加幅は前月の20.1%から大きく縮小した。伸び率が1ケタ台に落ち込んだのは2010年2月(同8.8%)以来1年4か月ぶり。世界経済の減速のほか、祝日の関係で営業日数が少なかったことが響いたもようだ。
\前月比では1.2%減少した。比較対象の5月は増加幅が同4.4%に達しており、その反動も出た格好。
\6月の輸入高は前年同月比6.0%増の756億ユーロだった。増加幅が輸出を上回った背景には石油価格の高騰と内需の拡大があるとみられる。
\貿易収支の黒字幅は前年同月の143億ユーロから127億ユーロに縮小、経常黒字額も同134億ユーロから119億ユーロへと減少した。エコノミストの間には第2四半期の国内総生産(GDP)成長率に対する外需の寄与度は小さいとの見方がある。
\6月の輸出の内訳をみると、欧州連合(EU)域外向けは前年同月比の伸び率が1.3%と最も小さかった。EU向けは同4.3%(ユーロ圏4.7%、非ユーロ圏3.6%)だった。
\輸入もEU域外からがマイナス3.1%と振るわなかった。EUは11.4%増で、ユーロ圏と非ユーロ圏はそれぞれ12.6%、8.5%の幅で拡大した。
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