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2011/8/10

企業情報

三菱重工―独Aidaに大型客船納入へ―

この記事の要約

三菱重工業は3日、クルーズ客船世界最大手の米Carnivalとの間で大型クルーズ客船2隻の建造に関する内定覚書(MOA)を締結したと発表した。Carnival傘下の独Aida Cruisesに納入する。Aida向けの大型 […]

三菱重工業は3日、クルーズ客船世界最大手の米Carnivalとの間で大型クルーズ客船2隻の建造に関する内定覚書(MOA)を締結したと発表した。Carnival傘下の独Aida Cruisesに納入する。Aida向けの大型クルーズ船はこれまでその大半を独造船大手のMeyerが受注してきたが、三菱重工は環境性能や低価格を武器に落札に成功したもようだ。

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今回受注が内定したクルーズ客船は12万5,000総トンで3,250人乗り。Aidaの客船としては最大となる。納期は2015年3月と2016年3月を予定している。

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Aidaは同客船の取引額をベッド1台当たり約14万ユーロと発表している。これをもとに1隻当たりの額を計算すると約4億5,000万ユーロとなる。独メディアによれば、これは市場の一般的な価格を8,000万~1億ユーロ下回っており、Meyerは太刀打ちできなかったもようだ。

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Aidaは大型クルーズ客船を現在8隻運航し、2013年までにさらに2隻を追加する。計10隻のうち7隻をMeyerの船舶が占めており、三菱重工は今回の受注により同社の牙城に食い込んだ格好だ。

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