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2011/8/10

企業情報

Allianz SE―4-6月期7.4%の最終減益に―

この記事の要約

保険大手の独Allianz(ミュンヘン)が5日発表した2011年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は10億7,100万ユーロとなり、前年同期から7.4%減少した。欧州諸国の財政危機と為替差損が影響。保有するギリシャ国 […]

保険大手の独Allianz(ミュンヘン)が5日発表した2011年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は10億7,100万ユーロとなり、前年同期から7.4%減少した。欧州諸国の財政危機と為替差損が影響。保有するギリシャ国債は約50%の減損処理を施したため、最終利益を3億2,600万ユーロ押し下げた。営業利益は0.1%減の23億ユーロ、売上高は3.2%減の246億ユーロだった。

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部門別の営業利益をみると、損害・事故保険は15.9%増の13億2,900万ユーロへと大きく拡大。コンバインドレシオ(正味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する)は前年同期の96.3から95.0へと改善し、2008年末以降で最良の水準に達した。

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資産管理部門は為替差損の直撃を受けながらも2.3%増の5億1,600万ユーロを確保した。為替の影響を除くと増益幅は14.5%に上る。

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生保・医療保険部門は17.6%減の6億7,900万ユーロへと落ち込んだ。前年同期は特殊要因で利益が膨らんでおり、その反動が出た格好だ。

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同社は2011年12月期の営業利益で75億~85億ユーロを確保するとした予測を据え置いた。

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