再保険世界最大手の独Muenchener Rueck（ミュンヘン）が4日発表した2011年1-6月期（上半期）の最終損益は2億1,000万ユーロ赤字となり、前年同期の黒字（11億9,000万ユーロ）から大幅に悪化した。東日本大震災や米国で多発した竜巻などにより34億ユーロの損失を計上。営業損益も22億ユーロの黒字から4億3,700万ユーロの赤字へと転落した。4-6月（第2四半期）は営業利益で9億4,700万ユーロを確保したものの、前年同期からは34.6％減少している。2011年通期決算で最終黒字を達成するとした従来予測は据え置いた。
\元受部門Ergoは第2四半期の営業利益が4億6,600万ユーロとなり、前年同期から23.9％増加。再保険部門の不振を緩和した。同社は元受保険と再保険を組み合わせた事業モデルが奏功したとして、スキャンダルに揺れるErgoを売却するとした観測を明確に否定した。ギリシャ国債については借り換えに応じる意向だ。
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