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2011/8/10

経済産業情報

未成年人口の割合が欧州最低に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局は3日、子供を対象とした生活実態調査の結果を発表した。それによると、18歳未満(未成年)の人口は昨年約1,310万人となり、2000年に比べて210万人減少。全人口に占める割合は16.5%と欧州で最低とな […]

ドイツ連邦統計局は3日、子供を対象とした生活実態調査の結果を発表した。それによると、18歳未満(未成年)の人口は昨年約1,310万人となり、2000年に比べて210万人減少。全人口に占める割合は16.5%と欧州で最低となった。連邦統計局は、未成年人口の減少傾向は今後も続くと予想している。

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同割合が欧州で最も高いのはトルコで31.2%に上った。フランスや英国、オランダ、北欧諸国も軒並み20%を超え、欧州平均は19%となっている。

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未成年人口の減少は特に旧東ドイツ地域で著しく、2000年比で29%減少した。東西ドイツの統一以降、出生数が低下していることが背景にあり、旧西ドイツ地域でも10%減少している。連邦家族省は、出産可能な女性の数が減っているという問題も指摘する。

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一方、貧困家庭(1世帯当たりの年収が1万1,151ユーロ未満)の未成年者数はやや減少し、未成年人口全体に占める割合は15%となった。母子・父子家庭は低所得の割合が高く、求職者基礎保障制度(「ハルツ4」)の受給者も多い。

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両親とともに生活する未成年者は西部地域が79%に上るのに対し、東部では58%にとどまる。これは片親世帯で生活する者が多いことを反映しており、貧困リスクが高い。

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