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2011/8/24

企業情報

Lanxess AG―上期営業益26%増加、通期予想を上方修正へ―

この記事の要約

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)がこのほど発表した2011年第2四半期(4-6月)決算の営業利益(EBITDAベース、特別項目調整前)は3億3,900万ユーロとなり、前年同期から26%増加した。主力商品の合成 […]

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)がこのほど発表した2011年第2四半期(4-6月)決算の営業利益(EBITDAベース、特別項目調整前)は3億3,900万ユーロとなり、前年同期から26%増加した。主力商品の合成ゴムや高性能プラスチックの販売好調と新興国市場での旺盛な需要がけん引。高品質のプレミアム製品に注力することで原料高騰を顧客に転嫁する戦略も奏功した。売上高も23%増の22億4,300万ユーロと好調で、第2四半期の業績は同業大手のBASFや元親会社のBayerを上回った。

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Lanxessはこれを受け、今年通期の業績予測を上方修正。EBITDA(特別項目調整前)の成長率を従来の10~15%から20%に引き上げた。同社のアクセル・ハイネマン最高経営責任者(CEO)は、「当社製品の需要は今後も拡大する」と述べたうえで、例年売り上げの60%が上期に集中することから下期はやや減速するとの見通しを示した。また、ドル安の加速や米欧の財政赤字問題を景気のリスク要因に挙げた。

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同社は2015年までにEBITDA(同)を14億ユーロに拡大する中期目標を掲げている。自力成長と買収を通して達成を図る。

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