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2011/8/24

経済産業情報

独勤労者の病欠率、10年も4.8%で変わらず

この記事の要約

公的健保最大手の地域別一般健保組合(AOK)が16日発表した労災統計によると、ドイツの勤労者の2010年の病欠率は4.8%で、前年と変わらなかった。一方、勤労者当たりの病欠日数は1.4%増の17.6日、病欠1回当たりの欠 […]

公的健保最大手の地域別一般健保組合(AOK)が16日発表した労災統計によると、ドイツの勤労者の2010年の病欠率は4.8%で、前年と変わらなかった。一方、勤労者当たりの病欠日数は1.4%増の17.6日、病欠1回当たりの欠勤日数は0.9%増の11.6日にそれぞれ拡大した。

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業種別の欠勤日数をみると、道路清掃・廃棄物収集運搬が30.0日で最も長かった。肉体的な負担の多い業種が上位を占めており、鋳造(半製品仕上げ)は27.4日、森林作業も25.8日に上った。一方、高度の専門知識を必要とする職業では欠勤日数が少なく、大学教員は4.8日、機械・自動車製造エンジニアは6.2日、電子エンジニアは6.5日、医師は7.1日にとどまった。

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病欠の原因となった疾患で件数が多いのは呼吸器系(勤労者100人当たり42.4件)と筋肉・骨格系(同33.4件)、消化器系(同20.2件)だった。

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また、病欠1件当たりの欠勤日数が最も長かったのは精神疾患(23.4日)で、2位は循環器系(18.6日)だった。精神疾患を理由に欠勤する人は増加傾向にあり、病欠件数は1994年比で2.1倍、病欠日数は同1.9倍に増えている。

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