ドイツの経済界が資源の確保に向け事業会社の設立を検討している。経済誌『マネージャー・マガジン』が報じ、独産業連盟(BDI)が追認した。
\鉱山資源は近年、新興国の経済発展や中国の希土類輸出制限を受けて価格が高騰し、確保が難しくなっている。このためドイツの経済界ではすでに、資源確保に向けた動きが始動。電機大手のシーメンスは先ごろ、豪資源大手Lynasとの提携で基本合意し、希土類ネオジムの確保に乗り出した。
\BDIはこうした活動を経済界全体で行う考えで、企業に参加を呼びかける。設立を検討中の事業会社(仮名:資源確保アライアンス=ARS=)への出資にはダイムラー(自動車)とエボニク(化学)がすでに同意しているという。ARSは鉱山の開発に参加する方向で、鉱石の加工・販売を手がける可能性もある。
\BDIは政府の支援を期待している。資源産出国との2国間協定締結のほか、資金援助も期待しているようだ。
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