自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は26日、中・大型トラックを中国の福田汽車と共同生産する計画が現地当局から承認されたと発表した。昨年7月の合弁契約調印から1年2カ月でようやくゴーサインを確保、Daimlerのレンシュラー取締役(商用車事業担当)は両社の柔軟性や粘り強さが奏功したとの見方を示した。
\両社は折半出資の合弁会社Beijing Foton Daimler Automotiveを設立。福田汽車のブランド「欧曼(Auman)」でトラックを生産し、中国市場向けに販売するほか、輸出も計画している。
\Daimlerは同合弁にディーゼルエンジン、排ガス処理システムなどの技術的なノウハウを持ち寄り、欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ5」に対応したトラックの生産を目指す。福田汽車は工場を提供、6トン以上の中・大型車の生産能力を16万台に引き上げる。昨年の同生産台数は10万5,000台。同社はこのほか販売・サービスを引き受ける。
\Daimlerによると、中国の中・大型トラック市場規模は昨年120万台で、2020年までに約150万台へと拡大する見通しという。
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