ドイツ連邦統計局が9月30日発表した2011年8月の小売売上高(自動車販売店を除く)は前年同月比で名目が3.6%上昇し、物価を加味した実質でも2.2%増加した。営業日数が前年同月よりも1日多かったことが大きく、営業日数と季節要因を加味した前月比では名目が3.0%減少、物価調整後の実質も2.9%落ち込んだ。
\ロイター通信によると、前月比の後退幅は07年5月以来の規模に達した。ただ、7~8月の小売売上は第2四半期を上回る水準にあるといい、エコノミストらは個人消費の拡大傾向が今後も続くとみている。
\小売売上を分野別にみると、食料品店は前年同月比で名目が4.3%、実質が2.2%増加した。非食料品店もそれぞれ2.8%、2.5%拡大。特に通販は各9.3%、8.4%の伸びを記録した。売り上げが減少したのは繊維・衣料・靴・革製品店(名目1.6%減、実質2.5%減)だけだった。
\1~8月の小売売上は名目が前年同期を2.7%上回り、実質も1.2%増加した。
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