ドイツ連邦統計局が4日発表した2011年上半期の海運貨物取扱量(暫定値)は1億4,410万トンとなり、前年同期の1億3,550万トンから6.4%増加した。景気回復が反映された格好。ただ、金融・経済危機前の08年上半期に比べるとなお11%ほど下回っている。
\輸出貨物が7.6%増の5,520万トンと大きく拡大、輸入貨物も5.9%増の8,580万トンと好調だった。国内貨物は2.0%減の320万トンに落ち込んでいる。
\コンテナベースの貨物取扱量は750万TEU(20フィートコンテナ換算)で、前年同期の620万TEUから20.3%増加した。増加幅が最も大きかった相手国は中国で、約25万TEU拡大、これにロシア(21万8,000TEU増)、米国(12万3,000TEU増)が続いた。
\上半期の海運運賃指数は前年同期を5.4%下回った。申告通貨の75%を占める米ドルの対ユーロ相場がこの間、5.5%低下したほか、輸入貨物の運賃指数が13.4%下落したことが響いた。輸出貨物の運賃指数は8.7%上昇している。
\運賃指数を取引先地域別でみると、アジア・太平洋は22.8%減と大きく低下した。一方、アメリカ大陸は同28.1%増と大幅に上昇、特に輸出貨物は上げ幅が42.8%に達した。欧州域内の運賃指数は6.3%上昇している。
\